オーペナにっき!

パワプロのペナントモードについて書きます。

【パワプロ2020】OPSと能力の関係について【ペナント検証】

0.目次


1.はじめに

今回はOPSと基礎能力及び特殊能力の関係について検証します。設定や方法はこちらの記事をご参照下さい。


2.検証

まず、OPSに影響していると考えられる能力を可能な限り説明変数(X)に加え、重回帰分析を行いました。


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係数は、各変数が1上昇した場合にOPSがどの程度上昇するかを表しています。非ランク制の特殊能力は所持1、未所持0で分類しています。
例えば、ミートの係数はおよそ0.004ですので、ミートが1上昇した場合、OPSは.004上がると解釈できます。
また、アベヒ(アベレージヒッター)の係数はおよそ0.080なので、アベレージヒッターはOPSを.080上げる効果があると解釈できます。

係数の大きな能力ほど、OPSを上げる効果は大きいです。つまり、OPSの高い選手を作りたい場合、係数の大きな能力を優先的に鍛えることが効率的であると言えます。
ただし、基礎能力を1上げるのと特殊能力を習得するのでは必要な日数に差があるので、そこは考慮する必要があります。

改めてモデルに目を通すと、アベレージヒッターパワーヒッターの係数はやはり群を抜いて高いことが分かります。習得にかかる時間を考慮しても、このふたつはTier1で間違いないでしょう。


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これは外れ値を取った選手や明確な影響力を持たない変数を取り除き、先ほどよりもモデル全体としての説明力を向上させたものです。
大きく係数の変わった能力はチャンスメーカーとカット打ちぐらいですが、このふたつはどちらも変数としての説明力が低いため、係数は参考程度に見てください。


3.個別考察

次に、各能力について個別に考察をします。


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もう一度貼っておきます。


・基礎能力
ミートとパワーは5上げるだけで凡特能以上の効果があるので、少なくとも小矢印になるまでは上げ続けることが望ましいです。走力はスピード型でもない限り優先順位は低そうです。
ちなみに弾道をモデルに加えていない理由は、パワーと強い相関関係にあり、説明変数に加えるとモデル全体の結果が歪む危険性があるためです。


・チャンス、対左投手
成績によって変動する能力ということもあって、これまで筆者は練習指示を敬遠しがちでしたが、この結果をみると鍛える価値は十分にありそうです。


・走塁
予想以上に効果がありました。習得早くて消えないのも○


・アベヒ、パワヒ
前述の通り。


・プルヒッター、広角打法
思ったよりも効果が小さかったです。両者ともに強振時に効果が発動する能力であるため、選手のパワーによって効果に違いが出るのかもしれません。


・流し打ち、初球○、逆境○、コースヒッター
予想通りの結果となりました。流し打ちと逆境○は自然消滅しない点も強いです。


・対変化球○
「実は強いのでは?」と目を付けていた能力。案の定、高い係数が出ました。習得ルートが限られるので、コーチ留学の際に覚えさせるのが丸そうです。


満塁男、サヨナラ男、選球眼
意外な結果となりました。筆者はこれらの特能を付け過ぎるきらいがあるので、今後は改善していこうと思います...


・チャンスメーカー、いぶし銀
前者は予想よりも小さな係数が、後者は予想よりも大きな係数が出ました。両者ともに所持選手が少ないため、今後データを増やして改めて検証する必要がありそうです。


・威圧感
特に効果が気になっている能力なのですが、やはり所持選手の問題で信頼できる結果が出ませんでした。出直します...


・三振
P値が大きいため信頼度は低いですが、なんとプラスという結果が出ました。架空新人が三振を持っていてもあまり悲観する必要はなさそうです。


・積極打法、慎重打法
ともに同程度のプラスという結果でした。ただ、このふたつも選手のパワーなどの違いによって結果が変わりそうな気がします。


4.結論

以上より、今回の検証の結果から、

①ミートとパワーを上げる
②以下の特能を練習させる
・アベレージヒッター、パワーヒッター
・プルヒッターor広角打法
・流し打ち、初球○、逆境○、コースヒッター、対変化球○
③以下の特能を練習させる
・チャンス、対左投手、走塁
・粘り打ち、チャンスメーカー、意外性、ダメ押し
・積極打法or慎重打法

の優先順位で練習指示をすることが、OPSの高い選手を育成する際には効率的であると考えられます。


5.最後に

今回はデータ不足のため、所持選手の少ない特能の影響や選手の特性による係数の変化を調べることができませんでした。Ver.1.06も配信されたことですし、もう10年分ぐらいデータを追加して、次回はそういった部分についても検証できればなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!


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